いつも手元にあるスマホケース。人と同じじゃつまらない! そんな時は、お気に入りの写真で自分だけのオリジナルスマホケースを作ってみては?
今回はトラベルフォトライターとして活躍する田島知華さんに、旅行先での写真撮影のポイントと、その写真を使ったオリジナルスマホケース作成のコツを教えてもらいました。
Profile
田島知華(たじま はるか)さん
1991年福岡県生まれ。東京都在住。
トラベルフォトライター/女子旅アドバイザー。旅人・フォトグラファー・ライターの三役をこなす新しい職業「トラベルフォトライター」を生み出し、「たじはる」の愛称でSNSなどで情報を発信する。
素敵な景色をたくさんの人に知ってほしい
そんな気持ちがきっかけに
こちらが今回、田島さんが撮影した写真で作成したスマホケース。
――田島さんご自身で撮影された写真で作ったスマホケース、出来栄えはいかがでしょうか!?
(田島)こんなにかんたんに作れるんですね、びっくりしました。作りがしっかりしていて、映りもきれい!
特にいいなと思ったのが、この手帳型のケース。スマホケースを開いた状態で一枚の写真が入るので、横長の景色の写真もバッチリです。
(田島)今回作ったケースの写真は、どれも思い出のいっぱい詰まった旅の写真なので、いつも手元にその思い出を置いておけるのが嬉しいです!
――田島さんはいままで60カ国以上も旅されてきたそうですね!
トラベルフォトライターという活動を開始されたきっかけを教えていただけますか?
(田島)19歳の時にはじめて海外旅行に行き、自分の知らない世界を見ることや、現地だからこそ得られる一生ものの出会いに感動して、旅行に魅了されました。
(田島)その時は、単なる記録用として小さなデジカメを持参していったのですが、旅行から帰って家族や友だちに写真を見せると、とても喜んでくれたんです。
「こんなにきれいなんだね」とか「私も行ってみたいな」とか、感想を聞いているうちに、「もっと素敵な景色を教えてあげたい、みんなが旅を楽しむお手伝いができたら……」と考えるようになりました。
そこから写真にも力を入れるようになり、海外旅行をして、現地で見たことを自分の手で発信する「トラベルフォトライター」を仕事にしようと決めました。
乙女心をくすぐる“映え”写真のコツは
「時間帯」×「切り取り」!
――田島さんの撮られる写真はとってもカラフルで、乙女心をくすぐられる景色ばかりですよね。どうすればこんな素敵な写真が撮れるのでしょうか?
(田島)ありがとうございます。「世界をカラフルに切り取る」をテーマにしているので、世界の色彩を存分に味わってもらえるような写真を目指しています。
まず、旅行の時に一番気にするのは「時間帯」。目的地を決めたら、その場所の景色が一番美しく見える時間帯を入念にチェックします。夕焼けがきれいな場所なら日の入りの時間や日の沈む方向を調べる、といった具合です。
(田島)例えばこの北イタリアの街で撮った写真は、日が沈む時間帯の景色がどうしても撮りたくて、それに合わせて旅程を組み、日没の時間に合わせて高台に登ってスタンバイしました。きれいに光が撮れて満足です!
ちょうどこの手帳型のスマホケースだと、横に広がる景色が映えてきれいに仕上がりました♪
――とっても幻想的で、素敵な色合いです……!
「時間帯と撮影する場所の組み合わせ」が重要なのですね、勉強になります。
(田島)それから、「自分が好きなポイントを切り取る」ことでしょうか。
この写真はロンドンにあるお店の外観を撮影したものなのですが、花があふれる店先がかわいいと思ったので、思い切ってそこにフォーカスしています。
(田島)外観を全て撮影しようとすると余計なものが入ってしまったり、メリハリのない写真になってしまいがちなので、「ここが好き!」と思うポイントに思い切って寄って撮ってみることにしています。
スマホケースを作成する際も同様に、自分が好きなポイントにフォーカスして写真をトリミングすることをおすすめします。そうすることで、自分が見せたい部分が全面に押し出されてパッと華やかに見えるんです。
――確かに、余計な部分が切り取られたことで、旅の写真がアートっぽい雰囲気になる気がします。思い切って切り取るだけで、かなり印象が変わりますね!
服の色も写真の一部
たじはる流ファッションコーディネート
――他に写真を撮るときのこだわりはありますか?
(田島)自分が映る時は、景色に合わせて服をコーディネートしています。
白い建物を背景にするなら鮮やかな色の服や柄物の映えるスカート、逆にカラフルな景色の前で撮るなら白いワンピースを着て「景色に色を足す」感覚で、自分が差し色になるようにしています。そうやって、撮影するスポットの色合いに服を合わせるとオリジナリティのある写真が撮れるんです。
――服も景色と同じく、画面に収まる1色として考えるのですね。
(田島)それから、おすすめは「後ろを向いて撮ること」です!
――カメラに背を向けて撮影する、ということですか?
(田島)その通りです。顔が見えないことで風景の一部に溶け込みやすく、一枚絵としてきれいに見えるんです!
私は、写真を見る人がその場に立っている気持ちになってもらえるように撮ることを意識しています。
この方法で撮影すれば、例えば友だちと並んだ写真などもグッズに使いやすくなると思いますよ。
すぐにでも真似したいアドバイスばかりでした! ありがとうございます。
最後に、海外で写真を撮りたいと考えている読者の方に、メッセージをお願いします!
(田島)最近はSNSで海外旅行の写真をアップする人も多いですよね。とても素敵だと思います。旅行に行って写真を撮る、ではなくて、写真を撮るために旅行に行く、という人も増えるかもしれません。
世界中のさまざまな景色を自分らしく切り取って、1枚の写真を作品として完成させる……、私の話がその一助になれば嬉しいです。
今回はじめてスマホケースを作ってみて、撮った写真をさらにカタチにすることで、いつでも自分の作品をそばで見れて、自分の「好き」をもっと表現できるようになると感じました。
写真を撮るだけで終わらせずに、その素敵な写真をみんなと共有したり、自分オリジナルのグッズにしてみたり、ぜひ楽しんでみてくださいね。
――ありがとうございました!
たくさんのアドバイスをくださった田島さん。
ぜひ、みなさんも旅行の際には、田島さんのアドバイスを参考に、素敵な写真を撮って、自分色のスマホケースを作ってみてくださいね。