Vol.10evam eva デザイナー
近藤尚子
食べ物と同じく素材ありき。
素材を最大限に生かし、“実感”を伴うものづくりを目指して。
- ミュージアム
- 壁にかける
- 風景・物
「WALL DECOR journal」Vol.10では、アパレルブランド「evam eva」の2019年春夏コレクションの会場にお邪魔し、
デザイナーの近藤尚子さんからお話を聞きました。
ーこちらにあるのは2019年の春夏コレクションとのことですが、会場内では「WALL DECOR」で額装されたパネルが所々に飾られています。これらは本コレクションのイメージソースですか?
はい。今回のコレクションは「はためく」「蝶のような舞い」といったコンセプトで展開しています。蝶の写真が欲しくて、当初は写真家さんに依頼しようと思っていましたが、日中に私たちのギャラリー(evam eva yamanashi 形)に蝶が庭から迷いこんできて、スモークを貼った大きなガラス面に留まっていまして。シャッターチャンスとばかりに撮影しました。それがこの蝶の写真です。

ー躍動感がありますよね。どこか夜間に撮影されたようにも見えます。このように輪郭がブレていると、その写真はなんなのかと、対象をより見ようという意識が働きますね。
一眼レフで撮影しましたが、技術的な部分は皆無に等しいので、蝶の姿をカメラに収めようと必死でした(笑)。今回のコレクションに蝶の存在は大きいですが、標本のように収まっているイメージではなく、羽ばたいているところ、もしくはその瞬間を捉えたかったというのがあります。蝶の動きが少しでも伝われば良いかなと思い、トリミングにもこだわりました。

ーなるほど。今回、「WALL DECOR」をご利用になってみていかがですか。
自分の写真がこのように額装され、しかも細部にまでしっかり作りこまれている形になると、私のような素人の写真でも少し格が上がったように感じますね。撮影した写真に対しても愛着が増します。写真をプリントアウトして飾るという行為は、どうしても難しく感じてしまいますが、「WALL DECOR」は申し込みから完成までが手軽で、しかもクオリティが高くて。「ギャラリー」というフォーマットを選んだのも、美しさとさりげなさが兼備していて、そこに惹かれたからですね。最終的にこちらの展示会場に飾ることが念頭にあったので、サイズで少し悩んだくらいです。以前、子供の写真を額装しようと試みたことがあったのですが、まず写真をプリントして、それに合う額装を選んで…とかなり迷いましたが、「WALL DECOR」は種類が絞られていて、手軽でいいですよね。
ーデジタル写真が主流なってからというもの、写真に対してモノとして持っているという感覚が薄れてきてしまうので、お子さんの写真を年に一度プリントするとかそういったことも必要なのかも知れませんね。データも日々蓄積され、ましてやプリントアウトするという行為は億劫になりがちではありますから。その点、「WALL DECOR」はパソコンからデータを送るだけですから。デザインもインテリアとの親和性が高いのも特徴です。写真を額装して飾ると、撮影したときの状況、その時間に一瞬で戻ることができるような感覚もありますよね。
ー今のご時世は、ブランドの世界観はもちろんのこと、モノになるまでの文脈を含めて伝えていくことが求められていますよね。

ー現在、「evam eva」は全国に直営店が17店舗あり、多くのファンに支持されているブランドですが、ブランドの成り立ちをお聞かせいただけますか。

ー見て「いい」と思うのは共感、「いい」と思って手にいれるのは共鳴ともいえますから、その間のハードルは高いですよね。話は変わりますが、スタッフの方と接するにあたり、心がけていることはありますか?
ーそうしたゆとりが2017年3月に山梨県中央市にオープンした旗艦店 「evam eva yamanashi」にも現れていますね。竹林のある敷地内に、ショップ、レストラン、ギャラリーがそれぞれに配されていて、ブランドの世界観を細部に至るまで表現していて、お邪魔した際には驚いた次第です。
ー昨年リリースされた音楽家・ハルカ ナカムラさんとの共作CD(「ゆくさき」1000枚限定販売)も素晴らしかったですね。こちらは「evam eva yamanashi」のギャラリー「形」で録音されたそうで、「evam eva」というブランドを音の粒子で見事に表現し、美しい楽曲の数々に驚きました。
ー紙で読んだ本も記憶に深く刻まれますよね。そこはアナログの利点ですかね。プリントした写真を飾るということも、日本では住宅事情もそれぞれあるかと思いますが、何かしらの形で6割くらいはご自宅に写真を飾っている人がいるんですね。それは上手な写真というわけでなくても、その人にとってのお気に入りだったり、大切な写真だったり。生活の中に写真というのはかなり入り込んでいますね。

ー実感を伴うものですね。それは「evameva」のもの作りとも似ていますね。

evam eva デザイナー
近藤尚子(naoko kondo)
evam eva デザイナー 山梨在住 家業のニットメーカーを継ぎ、2001年 自社ブランド evam eva を立ち上げる。 2017年 山梨に店舗を構え ショップ、レストラン、ギャラリーを展開。
https://www.evameva.com/WALL DECORItems
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